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2019年12月13日 (金)

三代目ホンダ・フィットが初期にリコールを繰り返した原因

三代目(記述時点で現行)フィット(GK系)のハイブリッド車がリコールを繰り返した件については、私は当初から意見がありました。

 

2013年、私は三代目フィットが発売される数カ月前の時期に、後にリコールを繰り返すことになるハイブリッド車のi-DCT(ハイブリッド用のモーターが一体になったDCT)についての仕様を知りました。

 

今さらの発言ではありますが、事実として私はその時「このファームウェア(制御プログラム)の開発は相当に難しいぞ」と思いました。

 

はっきり言って、ロジック系プログラムの開発経験が豊富な人であれば誰でも「この開発はヤバい!(難しい)」と気づけた筈です。私以外のホンダの外にいる野次馬の中にも同様の意見を当初から持っていた人は大勢いると思います。

 
 

それから数カ月後、“案の定”、フィットのハイブリッド車はi-DCTの制御プログラムの問題でリコールされました。さらに何度も同様のリコールを繰り返しました。

 

私から言わせてもらえば、この、フィットの連続リコールの真の原因は、経営陣がソフトウェア技術とソフトウェア技術者の重要さについて無知だったことに尽きます。

 

当時の経営陣がフィットの開発責任本人か右腕にソフトウェア技術についての理解の深い人物を配していれば、当初からi-DCT担当としてスーパープログラマーをバックアップを含めて3人は配したでしょう。でも、おそらく現実には、発売までのi-DCT開発担当にスーパープログラマーは一人もいなくて、シェフラーの提供したサンプルプログラムかなんかをベースに、根本的な見直しをしないまま開発期間の大半を過ごしてしまったのではないでしょうか。

 
 

とはいっても、もちろんその証拠は持っていません。でも、部外者がおおまかな仕様を知るだけで「ヤバイ」と予想できる案件で、危惧されたとおり、リコール連発という事態は、マネージメントの失敗以外の何者でもないでしょう。しかも最終的には解決できているわけですから、早めに危機管理していれば防げた事態です。

 

まあ、ホンダだけでなく、当時の殆どの日本の企業の経営陣はソフトウェアについてかなり無知だったでしょう。

 

他の日本の企業は、ホンダ“フィット・リコール繰り返し”事件を他山の石とせず、奇貨として「ソフトウェア開発力こそ企業の進展のカギ」だとして体制をあらためるべきでしょう。既に優秀な企業はそうしているでしょう。それぐらい、このホンダ“フィット・リコール繰り返し”事件は日本全体にとって重要な意味を持つ出来事だったと思います。

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